気ままにおしゃべり

ミニエッセイ

天国と地獄

『天国と地獄』
tengoku2.jpg
1963年(昭和38年)

監督:黒澤明

キャスト

三船敏郎 :権藤金吾
仲代達矢 :戸倉警部
香川京子 :権藤伶子
三橋達也 :河西
佐田豊  :青木(権藤の運転手)
石山健二郎:田口部長刑事
木村功  :荒井刑事
加藤武  :中尾刑事
山崎努  :竹内銀次郎
田崎潤  :宣伝担当重役・神谷
中村伸郎 :デザイン担当重役・石丸
伊藤雄之助:営業担当専務・馬場
島津雅彦 :青木の息子・進一
江木俊夫 :権藤の息子・純
志村喬  :捜査本部長
藤田進  :捜査一課課長
土屋嘉男 :村田刑事
名古屋章 :山本刑事

新聞記者
千秋実
三井弘次
北村和夫
大滝秀治

東野英治郎:靴工場の工員
沢村いき雄:横浜駅の乗務員
藤原釜足 :病院の火夫
清水元  :内科医長

債権者
山茶花究
浜村純
西村晃

菅井きん :麻薬患者
常田富士男:麻薬街の男
清水将夫 :刑務所長
田島義文 :看守長
黒澤明作品の時代劇はよく観た
現代劇は見逃していた
野良犬・酔いどれ天使・悪い奴ほどよく眠る・生きる 他
ヒョンな事からこの「天国と地獄」を観た!
これがオモシロい!

身代金目当ての誘拐事件だ
犯人からの電話をめぐって話が進む
被害者宅でのやりとりはまるで舞台劇のようだ
権藤(三船)の容貌は通常悪い人を思い起こさせる
e0040938_1638423.jpg
これが実は善人であるのがオモシロい

誘拐された子供は無事戻る
しかし犯人は身代金を持って逃亡
後半は犯人を追う警察の話になる
tengoku3.gif
ここからがこの映画の本題だろう
1960年代の様々な社会問題が提示される
これらは現在にも通じる問題だ

情報操作の場面がある
犯人逮捕の為に警察がマスメディアに協力を求める
新聞は犯人逮捕の為にニセ記事を掲載する
善意の情報操作と言えるだろう
この時代と今では大きな違いがある
ネットの出現とF.B.の普及だ
スマホが情報を得るツールになった
メディアが取り上げない情報もスマホで観る事が出来る
国民の多くはスマホから情報を得るようになった

刑事(仲代)は盛んに営利誘拐の刑の軽さを強調する
当時の誘拐罪の刑は軽かったらしい
その後の改正で重罪になったとの事だ

犯人は麻薬を使って共犯者を殺害する
麻薬問題が浮かび上がる
麻薬常習者のシーンが怖い
麻薬中毒者役を菅井きんが演じている
いわゆるチョイ役だがこれがオッカナイ!
更に犯人は中毒者を人体実験に使って殺害する

これに寄って犯人は逮捕される
警察は決定的証拠を掴むまで犯人を泳がしていた
tengoku.jpg
犯人は死刑が確定
刑務所で「天国と地獄」の意味が語られる
この映画の特徴の一つに役者の使い方がある
キャストは黒沢映画の常連だ
みな超一流のホン者である
中でも”伊藤雄之助”の存在がウレシかった!

基本は権藤(三船)と刑事(仲代)
それと犯人の山崎努だ
あとの役者はセリフが少なくちょい役的イメージだ
志村喬でさえそう見える
もちろん少ないセリフでも存在感はスバラシイ!
50年前の映画だ
この映画の時この役者さん達は何歳だったのだろうか?
映画から推測すると皆100歳は軽く越えている事になる
亡くなった方も多いが実年齢はもっと若いと思う
若くてもちゃんとオジさんオバさんに見えるからスバラシイ!”

この作品の次は”赤ひげ”だ
”赤ひげ”後黒沢映画の主役は三船から仲代になって行った
その変化のきっかけになる映画とも言えるかもしれない
なぜか小津安二郎が気になり出した
小津映画と黒沢映画に付いて考えてみたくなった
このまま続けてみる

〜つづく〜
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