気ままにおしゃべり

ミニエッセイ

Wave

<いろんなバンド>

〜序二段〜

学生生活が始まった

ボサノバができるサークル探しだ
何か当てがある訳ではない
ボサノバに付いても何の知識もない
どのサークルに入ったら良いのかも全く見当がつかない
ひたすらサークルの勧誘チラシの中から”ボサノバ”の字を探した
見つけた!
Jazz ロックの次に「ボサノバ」とかいてあった
「入りたいのですが」
『そこに名前を書いて下さい』
『近々模範演奏があるので部室に来て下さい』
『楽器は?』
「ピアノです」

ピアノが弾けた訳ではない
小さい時に少しだけ習った事があった
「Wave」のジョビンのピアノは人差し指一本で弾いているのだと思った
それ位シンプルだけどカッコよかった!
これだったら練習すれば自分でも出来ると思ったのだった

模範演奏の日に部室に行った
「Swing & Jazz 研究会」
と書いてある
心臓バクバクだった!
新入生は10人位だったかな
As P B Dsの編成で先輩の演奏が始まった
なんだコリャ?
参ったなー!
ゴリゴリのジャズだった
ボサノバは一曲もなかった
直ぐにも部室から逃げ出したかった
『ハイ!では各自楽器を選んで下さい』
サークルとしてはもう入部したことになってるみたいだ

心の中で戦いが始まった
1.ボサノバがないのなら出来れば入部したくない
2.しかし自分から入ると言ってしまった
3.一年間だけ我慢して辞めれば良い
4.人差し指一本のピアノなんかとんでもない(模範演奏では両手と足まで全開だった)
5.As Dsはもう問題外だ
6.Bだけが音数少なくボンボンだった(唯一やるとしたらこれしかない)

『ピアノ希望だっけ?』
「イヤ!ベースにします」

もっとじっくり探せばボサノバ専門のサークルがあったかも知れない
ベース担当として入部してしまった

〜序三段〜

サークル活動が始まった

ベース担当として部室に行った
気が重い
(いったい何やるんだろう?)
ベースに関しては
1.オーケストラでは後ろの方にゾロゾロいる
2.フォークソングでボンボンやりながら歌っている(PPM等)
3.知っているほとんどの音楽ははエレキベースだ

「パート別に集合!」
先輩二人 新入生二人

楽器の説明があった
弦は四本で下から EADG
チューニングのやり方を教わった
(中学のときホンのちょっとでもギターをやっておいてよかった)
楽譜は通常低音部記号
(小さい時にホンのちょっとでもピアノをやっておいてよかった)

「まずはマメ作りだ!」
「??」
「どの弦でもイイから右人差し指と中指で弾き続けろ」
「止めちゃダメだ!
「??」」
「左手はいいから右手で一定のテンポでボンボン弾き続けなさい」
「?」

3〜4分経ったろうか
指先に小さな血マメができた
痛くはない
「マメが出来ました!」
思ったより早く出来てよかったと思った瞬間
「これからだ!続けて!」
「??」
先輩がニヤッと笑った

さらに5〜6分弾いただろうか
指先がジンジンしてきた
指一本分の水ぶくれができた
皮が破れて水が吹き出た
「もう少し頑張ってみよう!」
頑張ってみたがもう激痛だ
さらにマメができた
「今日はここまで」

これが2〜3日続いた
何でこんなイタイ思いしなくちゃいけないんだろう!
ますます気が重くなった

とにかく気合いで頑張った
マメは出来なくなり痛みもなくなった
楽器の練習が始まった

まさかコントラバスをやるようになるとは!
最初に簡単な説明は受けたが何をするのか全くわからない
先輩の指導が始まった

まず最初は楽器の持ち方(構え方)からスタートした
「両手を離しても倒れない位置を探しなさい」
どうやっても倒れそうになるので手でささえた
何とか倒れないようになった

「最初が重要だ!教則本使って練習しよう」
サークルの部長はベース担当だった
この部長はやはり未経験から始めたとのことだ
やがて楽器に興味を持ち当時クラシックの先生に習っていた
(今考えるとこれはかなりラッキーだった!)
何人かの楽器経験者を除く新入部員はそれぞれのパートで基礎練習をやっていた
一年経ったら辞めようと思ったが一年間だけはやるだけやってみようと思っていた

「そろそろ実践練習を始めよう!」
「新入部員は全員ジャズ喫茶に行くぞ」
「??」

ここからがジャズという音楽のスタートになった

〜序四段〜

ジャズが始まった

楽器に関しては練習方法と共に少し理解できるようになってきた
全くわからないのがジャズの演奏スタイル(形式)だ
最初は「タダのメチャクチャ」だと思ったのだった!

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ブルース
12小節
テーマがありコード(和音)が付いている
テーマ〜アドリブ〜後テーマ

アドリブ
12小節の繰り返し
曲想とコードの流れにそって自分の(ウタ)を創る

演奏
各楽器にそれぞれ役割がある
管楽器等/メロディー
Ds B P or Gt /リズムセクション
テンポは一定(速くなる/走る 遅くなる/もたる)
長さは自由

「それではブルースのレコード聴いてみよう」
「12小節ごとに””頭””と言ってみよう」
頭探しが始まった

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最初は全くわからない
部員が少しずつ”頭”と同じ場所で言うようになってきた
焦った!
手がかりを探した
あった!ベースだ!
4個/1小節X12小節=48個
ベースが48回ボンボンいったら頭に違いない!
一生懸命ベースの音を聴くようなっていた

少し慣れてきた
ベースはメトロノームの役割だと思ったがどうも違うようだ
微妙に伸びたり縮んだりしている
(のちにシンコペーションという事がわかった)
内容はわからないが”頭探し”がオモシロくなってきた

一人でジャズ喫茶に行くようになった
(まだジャズが好きになった訳ではない)

〜序五段〜

ジャズ喫茶/渋谷

当時はまだカセットもなかった
ブルースの頭探しはレコードを聴くしかない
レコードは高価で買えない
ジャズ喫茶に行けば聴ける
朝早く行けばモーニングセット付きで安い事も教えてもらった
(厚切りトースト+コーヒー+ゆで卵=150円位)
リクエストもウケてくれる
かなり長くいても怒られない
(あまり長いと再注文させられるが安い)
一日いる事になる

渋谷百軒店街にはこのようなジャズ喫茶がたくさんあった!
スイング/音楽館/ジニアス/デュエットなどにによく行った
その他にも5軒くらいはあったと思う
道玄坂ヤマハではプロミュージシャンの演奏もよく行われていた

百軒店街で当時から残っている店
ムルギー/カレー 道頓堀劇場/プースト ライオン/名曲喫茶

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目的はブルースの頭探しだ
とにかくいろいろなレコードがかかる
リクエストした曲以外はブルースかどうかもわからない
ライナーノートとスイングジャーナルが教科書になった
とにかく毎日のように通った

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何となく12小節が理解できるようになってきた


〜序七段〜

ベースの目覚め!

ジャズ喫茶と部室通いが始まった
ひたすらブルースの練習だ
ちょっと色気も出てきた
貰った譜面と違う音をちょっとずつ入れ始めた
あくまで感覚だけだが少し進歩した気になってきた

サークルの合宿に参加した
一日中弾きっぱなしだ!
曲も2〜3曲教わった

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最初に買ったレコードがある事を思い出す
今まではイパネマとコルコバードしか聴かなかった
ちょっと他のも聴いてみようと思い立った
B面の一曲目
「You look good to me」
ピアノの練習曲みたいなテーマの後突然ベース(レイブラウン)のフィーチャーだ
「これ かっこいいかも!」

ベースってカッコいいかも知れない!

大きな気持ちの変化だった

年一回のサークルのリサイタルがあった
出られなかったのは当然だろう
新入部員の何人かは出演した
ちょっぴりクヤシさが生まれた
一年で辞める気持ちはなくなっていたのだった

二年生になり大きな転機がやってきた!

〜つづく〜
  1. 2012/04/20(金) 22:00:14|
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マシュケナダ

<いろんなバンド>

〜序の口〜

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高校生だった

今のテレビ東京(12ch)がまだ実験放送をかねて教育TVとして放送していた
やがて本放送が始まる事になった
その開局記念として<セルジオメンデス&ブラジル66’>コンサートを開催する事になった
その宣伝に流れていたのが<マシュケナダ>だった

当時深夜ラジオが盛んでロックを中心にいろいろなジャンルの音楽が流れていた
ブラジル音楽は全く聴いた事がなかった
「おー ありあーあーよ おぱ おぱ おぱ」
衝撃だった!
「何だこりゃあ!!」
12chの前にかじりついてこのスポット音楽が流れるのをじっと待ったのだった

TBSラジオでは毎週「ナベサダとジャズ」というスタジオ公開録音番組をやっていた
一部がゲストによるジャズ
二部がサダオバンド
ラストがサダオバンドでサンバのパーカッションタイム(これは放送されない)
確かサダオさんがブラジルからボサノバという音楽を持ち帰って来たのだ
ジャズには全く興味がなかった
ラストのパーカッションタイムが聴きたくてハガキを出してスタジオに通ったのだった

高校の同窓生ですでにボサノバを知っている奴がいた(現役のパーカッショニスト)
「ボサノバに興味あるなら俺んち来いよ」
ギター一本でいろいろ演奏を聴かせてもらった
「かっちょいー!」
ここで教わったのが”ジョビン”だった
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もうどうしようもない!
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まだジャズには全く興味ない
同級生が
「ニューポートジャズイン東京のチケットあるけど行くか?」
「ジャズって何だ?おもしろくないんだろう」
モンク ピーターソン エラ ガレスピーなどが来たんじゃなかったかな!
残念!クヤシい!

近所にレコード屋が一軒あった
今のように細かくジャンル別になっていない
洋楽と邦楽に別れているだけだった
お目当てはもちろんボサノバのLP
レーコード枚数はかなりあった
ボサノバの知識は全くない
唯一の手がかりは「イパネマの娘」「コルコバード」だけだった
一枚一枚この曲の入っているLPを探した
「あった!」
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おそらく初めて買ったLPだったと思う
家に帰って聴いてみる
一曲目が「コルコバード」だった
何だかイメージが違う!
「イパネマの娘」も聴いてみる
これも何だか違う
他の曲は何だかさっぱり解らない
しょうがないのでこの二曲だけを繰り返し聴いた

(その後このLPがジャズベースのきっかけになるのだった)

高校時代は部活以外の記憶があまりなかった
先日クラス会に出席したのでいろいろな話を聞く事が出来た
(KYとニッポン72’ というバンド作ると言っていたよな!)
そのおかげで今まで書いて来た事を思い出す事ができたのだった

進学しても運動部は続けるつもりだった
ブラジル音楽と出会って心が揺れた!
決定的な事があった

部活は夏の大会に負けて引退
卒業までの間にこの出会いがあったのだ

高校生活最後の文化祭
部活で一緒だった奴がバンドを組んで出場した
何とピアノだった!(知らなかった!)

「イパネマの娘」だった
この時のベースは後にダウンタウンブギウギバンドで活躍する!

進学したら「ボサノバができるサークル」に入る!
決心が固まった!

〜つづく〜
  1. 2012/04/03(火) 21:00:54|
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